「新卒社員の3年後定着率」が高い300社ランキング 女性の定着率が高い会社はいったい何が違うのか

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新卒3年後という時期は、仕事にも慣れ、徐々に自身のキャリアを振り返り始めるタイミングとなる。先輩社員を見ながら今後のキャリアプランに悩み始める人も増えてくる。将来のキャリア像をどのように従業員に見せていくかは企業にとって大きな課題となりそうだ。

新卒3年後定着率が高い業界・低い業界

さて、全社データを基に作成した新卒3年後定着率は平均80.2%(2022年4月時点)。10社以上の業種では、精密機器(91.4%)、電気・ガス業(90.8%)、医薬品(90.5%)などが高い一方で、小売業(68.6%)、サービス業(67.2%)、証券・商品先物(65.4%)など低い業種もある。

平均比率の動きも見ていこう。5年前の2018年版は83.7%(2017年4月時点)。以後、2019年版82.3%(2018年4月時点)、2020年版81.1%(2019年4月時点)、2021年版80.6%(2020年4月時点)、2022年版81.3%(2021年4月時点)とここ数年は低下傾向にある。

この変化がコロナ禍と関係あるかははっきりしない。ただ、ここ数年の新入社員は、テレワークやオンライン会議が普及したなかで社会人生活を送っている。働き方やキャリアプランについて従来の世代とは異なる考え方を持っている可能性もありそうだ。急激な社会変化は、新卒社員の定着率にも影響を与えているかもしれない。

一般的に定着率が高い企業は、若手の育成にしっかりと取り組み、待遇面も良好なことが多い。就職活動中の学生がよい職場選びをする際にも、まずその志望企業の「新卒3年後定着率」を確認することをお勧めしたい。

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