キャリアの可能性を狭める「思い込み」の正体 アンコンシャスバイアスとはいったい何か?

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編集部:「私の人生、こんなもんだし」というのもアンコンシャスバイアスですもんね。その思い込みをやめるだけでも人生が明るくなりそうです。

ただ、アンコンシャスバイアスは無意識だからこそ気づくのが難しいなと思います。何かコツはありますか?

守屋さん「決めつけ言葉」や「押し付け言葉」が出たら要注意ですね。

「当たり前」「こうあるべき」「これが普通」「どうせ無理」「そんなはずはない」といった言葉です。

これらの言葉が浮かんだときは、ぜひ「本当かな?」と考えてみてください。

周囲からのアンコンシャスバイアスへの対応

編集部:一方で、「女性なんだから仕事をそんなに頑張る必要はない」「女性だから子どもを産まなければいけない」など、アンコンシャスバイアスを押し付けられてしまうこともあります。

その影響を受けないためにできることはありますか?

守屋さん:「自分がどう生きたいのか」という軸をしっかり持つことが理想です。まだその軸がわからない人は、違和感を大切にしましょう。

編集部:違和感?

守屋さん:「女性は仕事を頑張らなくてもいい」という発言に違和感があるのなら、自分の本心はそれとは違う生き方を望んでいるのかもしれません。

そうやって違和感から「こういう生き方をしたい」が見えてくると思います。

編集部:アンコンシャスバイアスと向き合うことは、自分らしい生き方を考えることにもつながりそうですね。

守屋さん:まさにそうだと思います。

自分のアンコンシャスバイアスに気づくことで、気持ちが軽くなったり楽になったりと、何かしらの変化もあると思います。

そうやって気持ちがポジティブになれば、次の一歩を踏み出す勇気にもつながりますよ。

一般社団法人アンコンシャスバイアス研究所 代表理事/株式会社モリヤコンサルティング 代表取締役 守屋 智敬さん
1970年大阪府生まれ。神戸大学大学院修士課程修了後、都市計画事務所、コンサルティング会社を経て、2015年、株式会社モリヤコンサルティングを設立。管理職や経営層を中心に8万人以上のリーダー育成に携わる。2018年、1人ひとりがイキイキする社会を目指し、一般社団法人アンコンシャスバイアス研究所を設立、代表理事に就任。アンコンシャスバイアス研修の受講者はこれまでに8万人をこえ、育成した認定トレーナーは、100名をこえる。2021年より、小・中学校でのアンコンシャスバイアス授業をスタート。2022年には、がんと共に働くを応援するための共同研究「がんと仕事に関する意識調査」報告書を発表。著書に、『「アンコンシャス・バイアス」マネジメント』『シンプルだけれど重要なリーダーの仕事』(かんき出版)、『導く力』(KADOKAWA)など

企画・取材・文/天野夏海

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『Woman type』編集部

「Woman type」は、キャリアデザインセンターが運営する情報サイト。「キャリア」と「食」をテーマに、働く女性の“これから”をもっと楽しくするための毎日のちょっとしたチャレンジをプロデュースしている。

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