キャリアの可能性を狭める「思い込み」の正体 アンコンシャスバイアスとはいったい何か?
どんな仕事をして、どんな働き方をして、どう生きていきたいのか。
「こういう人生が幸せ」「こう生きるのが普通」といった価値観が世の中にある中で、それにまどわされず自分の本心を知るのは難しい。
フラットに自分のキャリアを考えるには、まずは「こうあるべき」と決めつけていないかを振り返る必要があるのではないだろうか。
そこで、無意識の思い込み「アンコンシャスバイアス」をテーマに活動する、アンコンシャスバイアス研究所の代表理事・守屋智敬さんに「キャリアの可能性を狭める思い込み」について話を聞いてみた。
「アンコンシャスバイアス」とは?
編集部:アンコンシャスバイアスについて教えてください。
守屋さん:アンコンシャスバイアスとは、「無意識の思い込み」のことです。人や物事に対して、実際とは別に「こういうものだ」と無意識に思うことを指します。
例えば、ある人の属性を聞いたときに、「この人はこんな人だろう」と、よく確認もせずに決めつけてしまったことはありませんか?
編集部:「子育て中の女性だから、残業はできないだろう」と勝手に判断してしまう、みたいなことでしょうか。
守屋さん:まさにそれがアンコンシャスバイアスです。