シリコンバレーが「お〜いお茶」に惚れたワケ

緑茶が担う新たな世界的役割とは?

伊藤園の角野賢一氏。お茶をクリエイティブサポート飲料にする、と新たな切り口で世界に挑む。

しかし、シリコンバレーで大きく受け入れられたのは日本でも馴染みの緑茶「お〜いお茶」。習慣上、アメリカではおそらく最もマーケティングが難しい商品のはずだった。

普及の秘密は、お茶の機能性に着目したことだった。

伊藤園マーケティング本部販売促進部の角野賢一氏が、シリコンバレー赴任時代に、テクノロジー企業のエンジニアが飲んでいるものの代表が「エナジードリンク」であることに気づいた。「これを緑茶に置き換えられないだろうか」。

そこで、緑茶に含まれるカテキンやカフェインによって、エナジードリンクの機能を代替すること、そしてエナジードリンクや他のソーダ飲料などに入っている砂糖が入っていないこと、そしてカリフォルニア人に響く「ナチュラル」「ヘルシー」というキーワードで、浸透が始まった。

現在、「お〜いお茶」が直接指名されるブランドになった。例えばグーグルのキャンパスでは、1カ月に6万本が消費されるほどにまで成長しているという。

ちょうど、同じグーグルにコーヒー豆を卸しているサードウェーブ系の人気焙煎所フォーバレルが、1カ月に供給するのは4000杯分。この比較からも、お茶のボトルの消費規模の大きさが分かるのではないだろうか。

エバーノートで学んだこと

エバーノート日本法人会長、外村仁氏。お〜いお茶がエバーノートのオフィスに普及し、シリコンバレーの企業に広まっていく様子を間近で後押ししていた。

エバーノートでは、同社日本法人会長の外村仁氏と、本社でマーケティングを担当していると中川浩孝氏が出迎えた。

冷蔵ケースにお〜いお茶が満載の食堂や、専任のオフィスデザイナーが手がける、機能的で統一感がある社内を見学した後、エバーノートの成り立ちや目指すことについてのプレゼンテーションを聴いた。

エバーノートの「すべてを記憶する」というコンセプトや、シンプルな問題解決の方法を貫く姿勢が、自由に思考する以上のクリエイティビティを発揮していることを知り、特派員の筆も動きを早めていた。

そして社員食堂へと向かった。

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