「マッチングアプリ」30代独身男性が味わった絶望 「普通の男性」にとっては無理ゲーなのか
マッチングアプリの「現実」
拙著『幸福学の先生に、聞きづらいことぜんぶ聞く』では、ある独身男性からさまざまなトピックについて打ち明け話をしてもらっています。その1つが恋愛です。もうすぐ30代半ばに差しかかろうとする彼は、自分に自信が持てないこともあり、恋愛を諦めかけていました。
しかし私との対話を通して、「幸福」と「出会い」に相関があるらしいと気付き、新たなパートナー探しに邁進することになります。そのために使い始めたのが、マッチングアプリです。「(登録したときは)正直、ワクワクしましたね」とのことでした。
しかしすぐに彼は失望を味わうことになります。マッチングアプリの基本的なシステムとして、男女ともに自分の顔写真や年齢、身長といった「すぐ判断できる」ステータスを登録する必要があります。その上で、会ってみたい相手を見つけたら「いいね!」を送るという流れです。
「いいね!」を送られた側がそれに応じれば、めでたくマッチング開始となります。反対にいえば「いいね!」を送っても、相手がそれに応じなければ、何も起きません。もう想像がつくかと思われますが、青年には、ほとんど何も起きなかったのです。マッチングアプリ登録後に会った青年は、明らかにやさぐれていました。
「先生は大事なところから逃げていましたね?」。不可解なことを言い出す青年。とりあえず私は、話を聞いてみることにしたのです。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら