企業別の表を見ていこう。1位は外資系コンサルティングファームのマッキンゼー・アンド・カンパニー・インコーポレイテッド・ジャパン。採用判明者51人中、東大卒が40人と圧倒的に多い。かつては官僚やメガバンクなどに向いていた東大生の視線が外資コンサルに移っている。東京大以外の採用大学は、慶應義塾大(5人)、京都大(3人)など5大学。マッキンゼーの就職偏差値は東京大とほぼ同じ68.9。最難関大に合格できる地頭がないと、入社が叶わない企業ということだ。
2位も外資系コンサルのボストン コンサルティング グループ。マッキンゼーほど採用大学に偏りはなく、東京大(6人)、京都大(5人)、慶應義塾大(3人)、東京工業大学と早稲田大(各2人)など7大学から採用している。
外資コンサルが難関大生から人気のワケ
外資コンサルが難関大生から人気が高いのは、高い給与水準とともに、自らの成長とやりがいを重視する学生が満足できる環境が整っていることにある。外資コンサルをステップとしてさらに高みを目指そうともくろむ学生も多い。
上位2社以外にも、デロイト トーマツ コンサルティングが14位、PwCコンサルティングが19位、にランクイン。国内コンサルでは、アビームコンサルティングが24位に入っている。
外資コンサル最大手のアクセンチュアは、採用数が多いこともあり53位と順位が抑えられている。それでも、東京大からの就職者数は同大から最多の53人で、京都大からの26人は同大で3番目に就職者が多い企業になる。私立大では、慶應義塾大が同大最多の88人で早稲田大もNTTデータと並んで最多タイとなる87人が就職している。
コンサルは、近年、大学生の人気が上がってきたことから、調査対象に加えたのは2021年。そのため、2020年度の順位は「‐」となっている。ちなみに、42位のアマゾンジャパン、45位の日本取引所グループは2022年から調査対象となっているため、2020年と2021年が「‐」となっている。
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