「入社が難しい有名企業ランキング」トップ200社 外資コンサルや商社が上位、右肩上がりの業種は

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商社も難関大生の人気が高い企業だが、コンサルを調査対象に加えたことから相対的にランクダウン。三菱商事が3位、住友商事が4位にランクインしている。三菱商事はコンサル調査前の2020年は1位だった。それでも5大商社の入社難易度が高いことに変わりはなく、三井物産が7位、伊藤忠商事が12位、丸紅が26位にランクイン。2022年に5大商社に1人でも就職者がいた大学は、アンケート回答557大学中、40大学にすぎない。特に東京大、一橋大学、京都大、慶應義塾大、早稲田大といった国立と私立の最難関大からの採用が多く、これらの大学からの採用者数は5大商社全体の6割以上を占めている。

ランキング5位には、前年の20位から大きく順位を上げた富士フイルムが入った。写真分野の技術を生かして、医療機器、製薬などのメディカル系や、化粧品などのヘルスケアに大きく業務転換したことから、難関大の理系学生や大学院生を中心に人気が上がっている。

仕事に対するやりがいを求める難関大の学生からは、大都市圏で再開発事業を進める不動産の人気も高く、6位に三菱地所がランクイン。三井不動産(9位)や東京建物(18位)なども上位に入っている。

銀行では、日本政策投資銀行が8位。政府系金融機関の安定性と、日本経済の成長を支援する仕事のやりがいから、難関大生の人気が高い。ちなみにメガバンクで最上位は三菱UFJ銀行で52位。

10位は世界最大の消費材メーカーのP&Gジャパン。難関大生が就職先に求める条件である、入社後の成長とワークライフバランスの良さを高いレベルで実現している外資系企業として人気が高い。

業種別で入社難易度が右肩上がりの「出版」

「業種別・入社難易度ランキング」を見ると、1位が広告で2位が放送、3位が不動産。難関大生の人気が高い業種のうえ、採用数が少ないことから難易度が高く、順位は異なるが2021年と同じ顔ぶれとなっている。

ランキングが右肩上がりなのは4位の出版。紙媒体が苦戦し出版不況と言われる中で入社難易度が上がっているのは、電子書籍や映像、Webメディアなど多彩なコンテンツを展開することで、難関大生の注目を集めていることにある。出版では、講談社(13位)、KADOKAWA(17位)、集英社(33位)などがランクインしている。

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