「決断力が足りない人」は簡単なコツで変えられる 一度試してみたい3つの「日常習慣」

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読書以外にも、判断力を高める機会はいろいろありますね。

たとえば外食に行った時は、メニューを端から端まで見てじっくりと検討してから注文するのではなく、パッと見て瞬時に決めるというのはどうでしょうか。

また、インターネットで買い物する時も、何十分もかけていろいろなサイトの複数商品を比較検討するのではなく、5分以内に決定する。

そんなふうに制限時間を設けて決断する経験を積むことで、ダラダラと決められない時間を強制的に終わらせる力が養われます。

脳番地エクササイズ3:1週間、毎日することを決める

思考系脳番地が強い人は目標をきちんと設定し、その目標に向かって強い意志をもって行動するのが得意です。

『1万人を診た脳内科医がすすめる すごい行動力』(朝日新聞出版)。書影をクリックするとアマゾンのサイトにジャンプします

トップアスリートの脳は、パフォーマンスの発揮に必要な運動系脳番地や視覚系脳番地と同時に、思考系脳番地が発達している傾向にあります。努力できる脳を持っているから、成功できるということです。

反対に思考系脳番地の弱い人は、目標設定がそもそもあいまいになりがちで、強い意志をもって自分を良い方向へと導いていくことができません。

そういう人に効果的なのが、目標設定の能力を高めるためのエクササイズで、「1週間、毎日することを決める」というものです。

たとえば、

●毎日5キロメートル歩く
●毎日違うお店にランチに行く
●通勤時に毎日本を読む
●毎日1回、SNSに写真を投稿する
●ベッドでスマホを見ない
●毎晩10時に寝る

などなど、無理なく毎日続けられて達成しやすいカンタンな目標で構いません。

自分で目標を決めて、それを達成することで、達成感を味わうことができ、自信につながります。

「毎晩10時に寝たら疲れが取れてアタマがスッキリした」などの効果も得られるかもしれません。

少しずつ目標を高くしていけば、意志の力や目標達成力がどんどん高まっていくはずです。

加藤 俊徳 医学博士/「脳の学校」代表

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かとう としのり / Toshinori Katou

脳内科医、医学博士。加藤プラチナクリニック院長。株式会社「脳の学校」代表。昭和大学客員教授。脳科学・MRI 脳画像診断の専門家。1991年に、現在、世界700カ所以上の施設で使われる脳活動計測fNIRS(エフニルス)法を発見。1995年から2001年まで米ミネソタ大学放射線科で脳画像研究に従事。ADHD、コミュニケーション障害など発達障害と関係する「海馬回旋遅滞症」を発見。加藤式MRI 脳画像診断法を用いて、小児から超高齢者まで1万人以上を診断・治療。得意な脳番地・不得意な脳番地を診断し、脳の使い方の処方を行う。著書に、『1万人の脳を見た名医が教える すごい左利き』(ダイヤモンド社)、『一生頭がよくなり続けるもっとすごい脳の使い方』(サンマーク出版)、『1日1文読むだけで記憶力が上がる!おとなの音読』(きずな出版)など多数。

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