「親友の恋人に惹かれる」の裏側にある驚きの心理 「夫・妻のスマホを見たくなる」も実は同じ理屈

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「どうしても気になる」不安の正体を探ってみませんか(写真:Ushico/PIXTA)
「明日会社へ行くのが嫌だ」「このSNSは『いいね』がどれだけつくだろうか」「老後は安泰だろうか」……こうした小さな悩みや不安は誰しもが抱えるものです。コロナ禍や、ロシアのウクライナ侵攻などにより、不安や悩みは強まっていると内科医で心身医学専門医の岩田千佳さんは言います。
日常生活の中で生じる小さなマイナス感情が大きな不安につながり、それがストレスとなり、いつのまにか健康に支障をきたす可能性は大いにあります。目に見えない、正体がはっきりしないものに対して人は不安を感じるのです。
この漠然とした不安をあえて岩田さんは「不安ちゃん」と呼んでいます。キャラクター化すると、不安をユーモラスに感じ、さらに根本からの対処法を知れば、むしろゲーム感覚で人生を楽しめるようになります。
不安ちゃんの正体』を上梓した岩田さんが本書抜粋しながら、不安の対処法を皆様にお伝えします。(3回にわたって紹介。今回は3回目)

恋人のスマホを見たくなる

今やスマホは生活の必需品。何かと便利に使える一方で、さまざまな個人情報も入っていますから、他人には見られたくないと誰もが思っています。ただ、情報の宝庫であるだけに、恋人のスマホの中身が気になってしまうという方も多いようです。とくに恋人がいつもスマホを離さず、ことあるごとにチェックしていると、不安ちゃんが姿を見せるようになります。

不安ちゃんは、状況に応じて、さまざまな顔を見せます。その代表的なものが、①不信②不安③恐怖④諦め・挫折⑤絶望⑥怒り⑦虚無の7つの感情です。このスマホの事例はその最たるものだと思います。

「もしかして、さっきのLINEは浮気相手?」と、一度疑い始めると、あなた中の不安ちゃんはどんどん変化していきます。

「なんとなくおかしい。もしかして浮気?」という「不信」
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「私たち大丈夫? この先どうなるのかな?」という「不安」
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「もしかして、私、振られるの?」という「恐怖」
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「そうなってしまっても仕方がない。もうダメだよね」という「諦め・挫折」
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「こんな状態で付き合っていられない」という「絶望」
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「私を裏切るなんて、許せない!」という「怒り」
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「もう、どうでもいい。どうせ私なんかいなくていいんでしょ……」という「虚無」

「不信」を感じてスマホをチェックしたという行動が恋人に知られたら、今度は恋人があなたに対して「不信」を持つでしょう。恋人が浮気をしていなくても、この状況では関係をうまく保つことが難しくなってしまいます。

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