ペットブームで経営改革を迫られる「動物病院」 「経営と診療の分離」がいま求められている
ペットにお金をかける人が増え続けている
マーケット拡大の背景にあるのはペットの家族化です。昔は、飼い犬の多くは雑種犬で、お手製の犬小屋で暮らし、餌はボコボコに凹んだ鍋で食べている。今だったらかわいそうと思われてしまうかもしれませんが、昭和から平成初期くらいまでは、そんな風景をあちこちで目にしました。
それが、特定の犬種がブームになったり、小型犬が人気を集めたりといった時代の変遷を経て、家の中で飼うスタイルが主流になり、ペットは人とともに暮らす「コンパニオンアニマル」へと変わってきたのです。
この変化に歩調を合わせるように、ペット関連のマーケットは拡大してきました。ペットフードはどんどん高品質になり、ペット用の衣服やケアグッズ、衛生用品といった関連商品も充実しています。
もちろん医療も例外ではありません。ペットという〝家族〟の健康を託される動物病院には、これまで以上に機能が求められるようになり、動物医療そのものの高度化や専門分化へのニーズも高まってきました。


















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