日本人は日本の「寄付文化の貧弱さ」を知らない 米国は1人当たり約10倍、だが地道な取り組みも

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ダイナースクラブの「アーティストサポートプログラム」10周年を記念して行われたコンサートのアンコールの様子(写真:LEON編集部)
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LEON.JPではかねてより“カッコいい大人とは?”という問いを掲げてきましたが、寄付という行為もその1つであるように思います。

本記事はLEON.JPの提供記事です

「ノブレス・オブリージュ」の精神が浸透している欧米では貴族やセレブリティーなど“富める者”は寄付やボランティアなどの行為で社会に貢献をすることが当たり前になっています。

しかし、そうした「寄付文化」は日本には根付きづらいとも言われています。実際、「寄付白書 2021」(日本ファンドレイジング協会)によると2020年の実績として、日本の総寄付金額は1兆2130億円ですが、例えばアメリカでは34兆5948億円。金額で28倍、人口を考えても国民1人当たり約10倍の開きがあります。

それでもとくに東日本大震災をきっかけに日本でも寄付やボランティアに関心を持つ人が増え始め、近年では人々の間に「精神的な満足のためにお金を使いたい」というニーズが確実に高まってきているように思います。

若い才能が世界にはばたき活躍するのを応援する

と、前置きが長くなりましたが、そんな状況下で、ちょっと興味深い寄付活動を見つけたのでご紹介させてください。

それがダイナースクラブカードを発行する三井住友トラストクラブが続けている若い芸術家たちへのサポートプログラム。世界を目指す若い才能を応援し、彼らが世界にはばたき活躍するのを応援しようという内容です。

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