「ヒットするアイデアを出す人」が絶対やらない事 奇想天外の発想を生み出す「2つのアプローチ」

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そこで、みんなが抱える課題を解決するアイデアを考えてみることが、「課題を解決する」アプローチです。自社の製品や、身の回りにある日用品を取り上げて、使いづらいと思う部分をひたすら考えてみましょう。例として、「付箋」の課題を探してみましょう。

「貼られている付箋が指す意味がわからない」
「たくさん貼られていると汚い」
「上下がわかりづらく、逆に書いてしまう時がある」

便利に感じる付箋も、あらためて考えてみると不満な点が見つかるでしょう。「紙コップ」だとどうでしょうか。

「自分の紙コップがわからなくなる」
「長時間経つと萎れてくる」
「風に飛ばされる」

こういった点が、付箋や紙コップの使いづらい部分として挙げられるでしょう。既存の製品を取り上げて使いづらい点を考えるだけでも、発想の切り口の発見につながります。

ここでは、「いかにみんなが共感する課題を見つけられるか?」と、「いまだ解決されていない課題を見つけられるか?」がとても重要です。誰もが「確かにそれわかる!」「それあるあるだよね!」と共感し、「意外と解決されてなかったかも!」と反応するような未解決の課題を見つけてみましょう。

紙コップ
(出典:『「ありそうでなかったアイデア」のつくりかた』より)

その課題はどうなれば解決できるか?

既存の製品から「課題点」を見つけたら、次に「解決策」を考えてみましょう。使いづらい部分に対して、「こうなればよくなるよね」という解決策を考えます。

たとえば「貼られている付箋の意味がわからない」という課題に対しては、「付箋の意味がわかる」ことが解決策になるでしょう。「自分の紙コップがわからなくなる」という課題に対しては、「自分の紙コップがわかる」が解決策といえるでしょう。

ここで大切なのが、細かい解決方法まで考えないということです。ざっくり「こうなれば解決」というくらいで考えることで、その先のアイデアが考えやすくなります。

解決策を考えたら、「解決方法=アイデア」を考えていきます。「貼られている意味がわかる箋って、どんな付箋だろう?」「自分の紙コップがわかる紙コップって、どんな紙コップだろう?」と、アイデアを考えていきます。

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