「ヒットするアイデアを出す人」が絶対やらない事 奇想天外の発想を生み出す「2つのアプローチ」

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短時間でアイデアの種を見つけるアプローチ、もうひとつは「特徴を伸ばす」です。製品の特徴や使用シーンに着目して、「もっとこうなればいいのに」と考えてみます。物理的な特徴をより強調したり、可愛く、かっこよく、面白く見せたり、機能や使い方をより便利にしてみたり、といった考え方です。

どの製品にも使えるアプローチであり、幅広くアイデアを考えたいときや、アイデアを量産したいときにとても有効な手法です。慣れてくると、世の中のすべてのものがアイデアの題材に見えてくるでしょう。

特徴を伸ばすアプローチ例

「特徴を伸ばす」アプローチでアイデアの種を考える方法をお教えします。まず、なんでもいいので既存の製品を取り上げて、その製品の「物理的な特徴」や「使い方の特徴」を書き出していきましょう。ここでも「付箋」を取り上げて考えてみましょう。

「一部だけ飛び出ている」
「大事なところの目印になる」
「勉強で使うことが多いアイテム」
「やるべきタスクをメモするときに使う」

付箋の物理的な特徴や、使い方の特徴を書き出していくと、これらが挙げられます。次に、これらの特徴に対し、「もっとこうなるといいのに」というプラスアルファの価値を考えていきます。

「ありそうでなかったアイデア」のつくりかた
『「ありそうでなかったアイデア」のつくりかた』(クロスメディア・パブリッシング)書影をクリックするとアマゾンのサイトにジャンプします

「一部が飛び出ている」→「一部だけ見えていると可愛い付箋」(より可愛くなる)

「タスクをメモする」→「タスクをこなすモチベーションが上がる」(より便利になる)

こうすると、考えるべきアイデアの方向性が明確になります。「課題を解決する」「特徴を伸ばす」。私のアイデアのほとんどは、この2つのアプローチによって生まれています。そして、「見立てる」「ちょっと変える」という2つの発想法によって、アイデアを生み出しているのです。

たとえば、「課題を解決する」ことで生まれたのが、「メモリつき付箋」や「目印をつけられる紙コップ」です。「特徴を伸ばす」ことで生まれたのが、タスク管理が楽しくなる「指折り付箋」です。

評価されるアイデアを生むために才能や努力は必要ありません。最短でゴールにたどり着くための「方法」を知っていることが大切なのです。

付箋
(出典:『「ありそうでなかったアイデア」のつくりかた』より)
いしかわかずや アイデアクリエイター

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いしかわかずや / Kazuya Ishikawa

大手IT企業勤務のデザイナー。会社員として自社ブランディングなどをするかたわら、学生時代から商品アイデアコンペに作品を提出し、受賞率は9割以上。主な受賞歴は、「サンスター文具 文房具アイデアコンテスト」第24回審査員特別賞、第25回グランプリ、「コクヨデザインアワード2020」ファイナリスト、「シヤチハタ・ニュープロダクト・デザイン・コンペティション」12th・13th・14th 3年連続受賞、宣伝会議賞2次通過など。その実績がメディアの目にとまり、2022年に毎日放送「THEグレートアンサー」や日本テレビ「スッキリ」で商品アイデアが紹介され、大きな話題に。自身のSNSやYouTubeチャンネルでも、アイデアや発想のノウハウを多数発信している。

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