早期教育に走る親の子どもの成績が伸びない訳 学校以外の知識が多い子はよく育っている
ただし、ここで注意していただきたいのは、必要な知識・学習は決して学校や塾でだけ入れればいいものではないということです。
この時期、しっかり睡眠と食事をとり、自律神経がよく働いて、いつも体調がいい子どもの脳には、新しい知識や情報が刺激として無限に取り入れられます。学校の学習以外の知識や情報を、刺激として惜しみなく子どもに投入することが、小・中学生時代の子どもをよく育てるコツです。
「学校で習う以外の知識・情報」がたくさんある子であれば、「いいぞ、うちの子はよく育っている!」と自信を持ってください。
たとえば宇宙人でも鉄道でも、土の中の虫でもサッカー選手の名前でも、なんだっていいのです。本当に興味を持って自発的に知識を得ようとする姿が見られるなら脳育ては大成功です。親としては可能な限り、そこに寄り添って応援してあげられるとステキだと思います。
その点からすると、子どもが小さいときから親が好きなことに巻き込んでいくことが効果的かもしれません。ちなみに私の場合は、子どもが小さいときから自分の好きな演劇に一緒に連れていっていました。いつの間にか子どもはミュージカル大好き少女、特に『レ・ミゼラブル』にはまって博士級の知識を持つようになりました。
以前かかわったお子さんは、お父さんと一緒に釣りに行くうちに、自分で水槽を10個以上保有して多種類の魚を飼育するようになり、ついには水産系の大学に進学しました。いずれの子も小中高の成績はというとトップクラスではなく、むしろ落ちこぼれでした。とはいえ、脳は確実に育っていたのです。
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