「テレビゲーム」は子どもがやるものと思われがちですが、書籍や映画ともまた違う独自のシリアスな、あるいはユニークな作品が多数あります。その魅力は奥深く、大人の趣味として楽しめるほどに成熟しているといっても過言ではありません。
そこで、この連載では、ゲームの評論やコラムを10年以上書き続けているゲームライター、いわばゲームを遊ぶプロである渡邉卓也氏が、ゲーマーからは人気でも一般的にはあまり知られていないであろう著名な作品や傑作を紹介します。
第25回は、手短なのに充実感があるゲーム『A Short Hike(ア ショート ハイク)』を取り上げます。
安く短時間で遊べて、評価も高い
テレビゲームの特徴の1つとして、コスパに優れているという部分が挙げられます。ゲームはたいてい数千円で何十時間も遊べる形式になっており、これはほかの娯楽と比べると格段にお得といえるでしょう。
とはいえ、たっぷり遊べることが必ずしもいいとはかぎりません。サブスクリプション(定額課金)の台頭でコンテンツに押しつぶされ、かつ社会生活にも追われている現代人にとって、時間はとても貴重なもの。そんな状況では、短い時間で十分に楽しめるゲームもまた魅力的になってくるのです。
今回紹介する『A Short Hike』は、まさしくそんなゲーム。本作は手短に遊べば1時間程度、じっくり遊んでも3時間ほどで終わる作品になっています。にもかかわらず評価は高く、タイパ(タイム・パフォーマンス)に優れているゲームなのです。
なお、本作は価格が安いのも特徴。遊ぶゲーム機によって少し異なりますが、850円前後とかなり安価で、手が出しやすい作品となっています。
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