今回、識西にアメリカの予選会を勧めたのは、「今の自分がどれぐらいやれるかの確認と、7年間の空白を埋めるためです。プレーヤーの旬は10年ぐらいだと思います。(プロテストに向けた)練習だけで旬を逃すのはもったいない」(井上プロ)というのが大きな理由だ。
レベルという点で識西の欧州女子ツアーについては「彼女のショット力があれば、かなりできると思います。トップ20、トップ10から優勝争いを感じながらプレーするときが遠からずある」と期待する。
識西は「(翌年の)シード権は取りたい。ワールドランク(ロレックス・ランキング)を上げていきたい」という。
成績次第では日本のツアーに出られる可能性も
JLPGAの規定(2022年時点)では、ワールドランク300位以内に入れば臨時プロ会員となり、出場推薦を受ければ日本女子ツアーに年間4試合まで登録が可能になる。欧州女子ツアーの成績次第では日本女子ツアーに出られる可能性も出てくる。そのうえで「日本のプロテストには全力で臨みたい」と、日欧両にらみの1年になりそうだ。
「これから彼女が歩むのはパイオニアとしての道。このチャレンジはすごいと思うし、活躍すれば、女子プロゴルフの新しい流れ、道筋になるのでは」と井上プロ。まだ日本のプロ資格を持っていない選手が、欧州に限らず、さまざまな海外ツアーで力を発揮し、日本に戻ってくる。そんな新しい流れができれば、右肩上がりの日本ツアーがさらに活性化し、話題性も増すだろう。(文中敬称略)
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