52歳転職で「4社内定」年収増も果たした人のリアル “最終面接落ち"を克服し1年弱で新天地へ

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この方法で面接に臨むと、面接官の反応も変わり手ごたえを感じた。5月上旬から再び転職活動を始め、新たに70社ほどエントリーした。書類は十数社を通過し、最終面談に7社進み、4社から内定を勝ち取った。

レンタルオフィスなどの個室で面接

働きながらの転職活動は時間の確保が大変そうだ。森田さんはどんな時間術で臨んだのだろうか。

「実際、大変でした。オンライン面接はテレワークの日の昼休みに入れることが多かったです。最終面接では社長や役員が対応するため、スケジュール調整が難しくなりました」

出社日に面接が重なった日は、昼休みに会社周辺のレンタルオフィスを借りた。空きがない日はカラオケボックスや漫画喫茶の個室を使った。

企業研究にも注力した。業界動向を踏まえた上で、会社サイトをくまなく確認。森田さんは「特にリリース情報は会社が力を入れていることが分かるのでチェックしました」と話す。企業ごとにペーパーにまとめて面接の時に手元に置いた。どの話の時に何を話すかも考えたという。

面接ではどんなことを聞かれたのだろう。森田さんの場合、1次面接は経験やスキルの確認が多かったという。一方で、2次や最終面接では自分のスキルで会社にどんな貢献ができるかという質問が目立った。「経験からこういう貢献ができると考えている。これをやらせてほしい、実現したい、という表現をよく使いました」(森田さん)

年功序列をやめ新人事制度に着手するなど、組織改革を進める野原ホールディングスは、新しいことを始めたいという森田さんの価値観と一致した。野原ホールディングスの最終面接では、会社のブランド戦略への考えを役員の前でプレゼンした。

「面接では自分ができることを話す自己アピールの場になりがちですが、どんなことを話せば興味を持ってもらい、質問をたくさんしてもらえるか意識して話すのがポイントかもしれません。会話と同じで面接もキャッチボールだと気付きました」

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