東大生が推薦!年末年始「読めば賢くなる本」5冊 能動的な勉強になる「読書」は学習効果が高い

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年末年始に読んでほしい本を紹介します(漫画:©︎三田紀房/コルク)
記憶力や論理的思考力・説明力、抽象的な思考能力など、「頭がよい」といわれる人の特徴になるような能力というのは、先天的に決められている部分があり、後天的に獲得している能力は少ないと考える人が多いのではないでしょうか。
その考えを否定するのが、偏差値35から東大合格を果たした西岡壱誠氏です。漫画『ドラゴン桜2』(講談社)編集担当の西岡氏は、小学校、中学校では成績が振るわず、高校入学時には東大に合格するなんて誰も思っていなかったような人が、一念発起して勉強し、偏差値を一気に上げて合格するという「リアルドラゴン桜」な実例を集めて全国いろんな学校に教育実践を行う会社「カルペ・ディエム」を作っています。
そこで集まった知見を基に、後天的に身につけられる「東大に合格できるくらい頭をよくするテクニック」を伝授するこの連載(毎週火曜日配信)。第43回はカルペ・ディエムに所属する現役東大生の黒田将臣氏が、「年末年始に読んでほしい本」について解説します。
この連載のほかの記事はこちらからご覧ください。

「主体的」に学ぶことが重要

みなさんは「動画や人の話を聞いて勉強すること」と、「書籍や文章を読んで勉強すること」との、一番の違いはなんだと思いますか。

正解は、「主体がどちらであるか」です。

動画や授業は、こちらが何もしなくても流れていきます。動画や話してくれる先生が主体で、こちらがどんなに頭を使っていなくても、ただボーッとしているだけで、進んでいくのです。

しかし読書は違います。読書は「読もう」と自分が思わないと、進んでいってはくれません。自分でページをめくって、自分で目を動かさないといけないのです。学習効果が高いのは、圧倒的に読書です。勉強は受け身でやるのではなく、能動的にこちらからやろうとしたほうが、効果が出やすいです。

「授業を受ける」という言葉は、英語で表現すると「Take a class」になります。日本語では「受ける」という受動的な言葉ですが、英語では「Take」というのは取るという意味であり、能動的な言葉です。日本人は勉強というとつい「やらされるもの」というイメージを持ちますが、実は勉強はこちらが主体の、能動的なものでないといけないのです。

今日は、自分をはじめとして偏差値が低いところから逆転合格した「ドラゴン桜」的東大生たちが、「これを読めば頭がよくなる」とおすすめする本を5冊紹介します。

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