記憶力や論理的思考力・説明力、抽象的な思考能力など、「頭がよい」といわれる人の特徴になるような能力というのは、先天的に決められている部分があり、後天的に獲得している能力は少ないと考える人が多いのではないでしょうか。
その考えを否定するのが、偏差値35から東大合格を果たした西岡壱誠氏です。漫画『ドラゴン桜2』(講談社)編集担当の西岡氏は、小学校、中学校では成績が振るわず、高校入学時には東大に合格するなんて誰も思っていなかったような人が、一念発起して勉強し、偏差値を一気に上げて合格するという「リアルドラゴン桜」な実例を集めて全国いろんな学校に教育実践を行う会社「カルペ・ディエム」を作っています。
そこで集まった知見を基に、後天的に身につけられる「東大に合格できるくらい頭をよくするテクニック」を伝授するこの連載(毎週火曜日配信)。第42回はカルペ・ディエムに所属する現役東大生の相生昌悟氏が、「毎日の勉強の負担を軽くする方法」について解説します。
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東大生も「すぐに勉強しよう!」とはならない
みなさんは、勉強や仕事を「やろう!」と思ったときに、すぐにできる人ですか。おそらくですが、たいていの人は難しいと思います。
勉強や仕事をするうえで、いちばんの難所は、最後ではなく「やり始め」だと思います。朝勉強を始めるとき、昼休みを挟んで仕事を始めるとき、家に帰ってきてから何か勉強をやろうとするとき……。そんな、最初の「さて、やるか」というその一歩を踏み出すのが難しいものなのです。やり始めたら、意外と何とか進んでいきます。
でも大変なのは、最初に「やろう」と思って、ベッドから身体を起こし、スマホを置いて、机に座って準備をする、その工程なのです。
東大生だってそれは同じです。東大生も、すぐに「やろう!」とはなりません。でも、最初の一歩が楽になるテクニックを知っているので、それを実践して最初の一歩をクリアしています。今日は、東大生がどうやって「最初の一歩」を踏み出しているのか、テクニックをご紹介します。
まずは『ドラゴン桜』の漫画をご覧ください。
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