キリがよすぎると、次を始めるのが大変になる
いかがでしょうか。これは、「昨日の勉強や仕事を、少しだけ積み残しておき、続きから始めるようにする」というものです。参考書をきりがいいところで終わらせるのではなく、あと1ページで終わるようにする、仕事もあと少しで終わるようなところでやめておいて、翌朝は、「とりあえずこれだけやってしまおう」と続きから始めるようにするわけですね。
われわれはよく、「キリがいいところまで終わらせよう」と考えてしまいがちです。例えば、あと数分で終わる仕事があったら、「ここまでは終わらせて帰ろう」と思いますよね。ですが、キリがよすぎると次の勉強・仕事を始めるのが大変になってしまいます。なぜなら、キリがいいと「はじめから」スタートしなければならなくなるからです。
逆に、キリが悪いところで終わっていれば、「続きから」スタートすることになります。「さて、さっきキリが悪かったから早く終わらせてしまおう」というふうに、次につなげることができますよね。そしてその最初の一歩さえ踏み出せれば、あとはその勢いで進んでいけばいい。だから、キリが悪いところで切り上げておくことで、次につながるというわけです。
こうすることによって、始めの一歩だけは簡単に進めることができるようになります。もっと具体的に言うと、問題を前日の夜解いたうえで、丸つけをしないで取っておく、なんて方法もあります。問題を解き終わった後に、すぐに丸つけしたくなるところをグッと我慢して、そのままにした状態にして眠ってしまうのです。
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