いろいろ理由を付けて、会社を辞めようとする新人が後を絶たない。
また、辞めなかったとしても、会社が払う給料に見合った働きをしてもらえなければ、会社にとって、その給料は「払い損」になる。
厳しい言い方だが、これが現実だ。
おカネは使ってこそ効力を発揮する
で、ここからが大事な話。
そんなこんなで、会社としては未知の存在である君たちに対して、勤続20年、30年で会社に多大な貢献をしている人たちと、同等の給料を払うことはできない。民間企業は何をするにしても、常に「費用対効果」が求められるからだ。実際にビジネスの最前線に立つようになれば、君たちもわかることだと思う。
しかし・・・・・・。
だからといって、いきなり節約に励むのも、お勧めできない。
確かに、節約は自分の努力が目に見える形で、自分のお財布の中身に効果をもたらす。
「あっ、今月はお給料が2万円も余った」というようにね。
単純に嬉しいだろう。そして、その2万円を、いくら長く預けても全く利息が付かない預金口座に、いそいそと預けてしまう。
そのおカネは、もはや死んだのも同然だ。
おカネは使ってこそ、初めてその効力を発揮する。
2万円を節約するために失われたチャンスは、節約によって得られた経済効果よりも、恐らく、はるかに大きい。
たとえば・・・社会人になって数カ月後、近況報告がてら学生時代の仲間と集まって、一杯やろうという話で盛り上がったのに、断ってしまった。
「呑み会に行けば5000円はかかるしな。節約、節約」
実にもったいない。この学生時代の友人は、君が勤めている会社にとって、未来のお客様になる可能性がある。その時の経済効果は、5000円じゃ済まないだろう。
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