妻が夫に「三行半」を突き付ける最大の理由 高橋・三船夫妻の騒動は他山の石か

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(写真:タニホ / Imasia)

女優の三船美佳(32)さんが、24歳年上で夫のミュージシャン高橋ジョージ(56)さんに三下り半を突き付け、離婚訴訟に踏み切った騒動が連日メディアを賑わしている。かつては「パートナー・オブ・ザ・イヤー」も受賞した2人だけに、この一件は世間を大きく驚かせた。

「明日は我が身」と考えた人もいるかもしれない。日本の2014年の離婚件数は、約23万1000組と推計されている。ざっと1日に630組の夫婦が別れている計算で、日本でも離婚は身近によくある話だ。一方で、意外と知られていない実態を離婚専門の行政書士である筆者の視点から解説したい。

離婚に至る経緯は3つ

一般的に離婚のやり方は一様ではない。大別すると、「協議離婚」「調停離婚」「裁判離婚」の3つ。夫婦二人の話し合いで離婚条件を決めるのが協議離婚。調停離婚は夫婦間の話し合いができないために、家庭裁判所で調停員を交えて離婚条件を決める方法で、そんな調停でも離婚条件が整わなかった場合に、判決で離婚を成立させると裁判離婚となる。

これらのうち、日本では9割と圧倒的に協議離婚が占める。そのうち、夫婦間の協議が不調で調停離婚となるのが1割、さらにそのうちの1割、裁判離婚は全体の1%。つまり、今回の高橋・三船夫妻は、100組に1組という大変深刻なケースなのだ。

離婚を考え、切り出すのは夫か妻か。2013年9月に発表された「@nifty何でも調査団」のアンケートによると、「離婚を考えたことがある」との回答は夫55%に対して、妻が69%と圧倒的に女性の割合が大きい。妻の不満がはき出されて離婚に至るケースのほうが多いようだ。

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