妻が夫に「三行半」を突き付ける最大の理由 高橋・三船夫妻の騒動は他山の石か

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離婚問題に携わる筆者から、離婚を回避するための3つの解決策を提示したい。

まず、「お互いのパーソナリティーを認め合うこと」だ。特に、夫が「釣った魚にエサを与えない」態度を持つようなことがあれば改めたい。妻は家来でも家政婦でもないのである。相手をおもんぱかり、お互いの役割分担を明確にし、助け合うことがうまくいく秘訣の一つである。

次に、「家計は妻に一任した方が良い」。女性の持つ現実的思考の特性を活かし、家庭の収支面を仕切ってもらうと上手くいくケースをみてきている。教育費、交際費など、学校やご近所との接点を多く持つ機会のある妻が家計をきりもりするほうが効率は良いのではと思う。

互いに感謝の気持ちを

最後に、「夫婦お互いに感謝の気持ちを持つこと」が一番重要である。人間は、微笑まれたり、褒められたり、感謝されたりして不快になることは、特別な事情のない限り、まずはあり得ないものである。生活資金のために働く行為、食事を作ってくれる行為、洗濯をしてくれる行為、家の掃除をしてくれる行為、子供の面倒をみてくれる行為に対して、感謝の言葉を添えるのである。

1日に何度言っても良いし、同じことに対してでも良い。特に、夫は恥ずかしいという気持ちを脇に置き、素直に妻に対して「いつもありがとう」と感謝の気持ちを言葉で必ず伝えるようにしたい。女性は言葉を掛けてくれるのが嬉しいのである。妻も夫に対して、大黒柱として尊敬し感謝すること。そして、お互いに共通するのは、「お互いの悪い点ではなく、良い点を見て褒めたり感謝したりすること」。これらが夫婦円満の秘訣であり、習慣である。

高橋ジョージさんのヒット曲「ロード」の歌詞ではないが、「何でもないようなことが幸せだったと思う」と感謝の気持ちを思い起こし、老いて寂しい気持ちで過ごす「離婚ロード」を歩まないようにしたいものである。

坂上 隆之 ストレス対処コンサルタント

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さかうえ たかゆき / Sakaue Takayuki

国立大学卒業後、大手電機メーカー(NEC)に20年間勤務。技術部門の予算編成、損益管理、コールセンター運営、PC修理部品納品マネジャーなどを経験し、品質社長賞を受賞したプロジェクトチームも牽引。2013年に独立。行政書士としてさまざまな相談に応じるほか、企業時代にコミュニケーションの必要性を痛感したみずからの経験を活かし、技術部門へ向けた「コミュニケーション、ストレス対処、効率的学習法」にスポットを当てた「誰でも短期間で本来の実力を発揮できること」を特徴とする「コーピング技術」を活用した研修、人材育成を行っている。

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