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ライフ #夢と諦念、ミドルエイジ芸人のリアル

「西代洋」膝を壊しても貫くぽっちゃり芸人の矜持 石塚英彦から学んだ「ベタであること」の覚悟

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石塚さんはね、若手のぽっちゃりグルメリポーターがやりたがらない手を全てやっていくんです。

例えば、小さな店舗の小さなドアにあえてつまりながら入っていくとか、入店したらすぐに「すみません、エアコンの設定、16度にしてもらえますか?」と言うとか。そういったことを全てされるんです。

これはね、感覚的なことになりますけど、実は、ぽっちゃり芸人はあまりやらないんです。ベタすぎるというか。これをとりにいくのは恥ずかしいと感じるというか。本当にちっぽけなプライドなんですけど、それが邪魔をする領域でもあるんです。

石塚さんはシュークリームを食べるなら両手に持って右左頬張り続けて鼻にクリームもつける。ステーキが来たら、脂身のところを頬張って「うわ~、ガソリンだ」とおっしゃる。

体型の意味を理解できていなかった

そういった一つひとつを目の当たりにして、僕はこんな体型をしているのに、体型あってのグルメロケなのに、まだ体型の意味を本当には理解できていなかった。そう思ったんです。

見ている人からしたら、ぽっちゃりがぽっちゃりらしいことを完全に、しかも、そこにセンスも乗せながらやっていく。その様子を面白いと思うはずなのに、本当にちっぽけなプライドでそこを遠ざけていた。それをね、これでもかと痛感したんです。

いつもオーバーオール。冬でも半袖。実は、もうそこに石塚さんのプロとしてのすごみが集約されてるんですよね。こんなんを僕が言うのもナニなんですけど。

結果、オンエアを見ると、そういった“見ている方が求めているもの”を完全にやりきって積み重ねていかれるので、ボクシングじゃないですけど、ポイント制だとしたら、結局すごいポイントを取って面白いVTRができているんです。

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【プロであるということに向き合う】

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