「西代洋」膝を壊しても貫くぽっちゃり芸人の矜持 石塚英彦から学んだ「ベタであること」の覚悟

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膝の手術で初めて長期間休むことになった西代洋さん(写真:筆者撮影)
ぽっちゃり体型を生かした愛されキャラで関西グルメロケのアイコン的存在になっている「ミサイルマン」の西代洋さん(42)。グルメロケの帝王・石塚英彦さんから「西のグルメは任せた」という言葉をもらい、オンリーワンの地位を築いてきましたが、そこに至るまでの葛藤、そして、40代に入った今の思いを吐露しました。

12月下旬に大きな膝の手術をしました。

プライベートでもお世話になっている先生がいらっしゃる神戸大学附属病院に入院したんですけど、膝の前十字靭帯、内側半月板などにかなりひどい傷みがあって、早いうちに処置をしておいた方が後々良いと言われまして。

新型コロナ禍で仕事がほぼ全てなくなり、ただただ時間ができたんです。何もせずにジッとしているのは精神的にもたまらないので、とにかく歩いてみようと。

コロナ禍前は体重がマックスの124キロまで増えていたので、とにかくいったん体重を落としてみようと。それ自体、話のタネになるし、コロナ禍で仕事がストップている焦りがウォーキングをしていると「まだ少しは意味のあることをしている」という安堵感につながる感覚もあり、とにかく歩きまくって2020年の半年間で109キロまで落としたんです。

芸人人生の疲れが出た?

ただ、膝に負担がかかったのか、少し歩くと膝が詰まってくる感覚になって、結果、手術になったんですけど、なんというのか、これはウォーキングだけが原因ではなく、今までの芸人人生の疲れがここにきて一気にあふれ出してきたのかなとも思っています。

22年芸人をやってきて、その中で14年半ほどお世話になった今田耕司さん司会の番組「今ちゃんの『実は…』」(ABCテレビ)が昨年の秋で終わりました。

素潜りだとか山登りだとか本当にあらゆるロケをさせてもらい、芸人人生の軸となる番組でもありました。それが終わった。気づけば42歳。

20代の頃から14年半も同じように同じ番組をやらせてもらってきたんですけど、当然歳はとるわけですし、もう若くはない。それをこのタイミングで思い知りもしました。

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