ついでにコンビニ払い用の請求書のバーコードを読み取って、スマホ決済で支払える請求書払いも、PayPayは4月からポイント特典の対象外とした。これらの動きを見ていると、固定費で手間をかけずにポイントを稼げるかどうかは、決済事業者の懐次第となりそうだ。
スマホ決済などへのチャージで付くポイントも大きく変わった。2022年12月から、au PAY カードでau PAYに残高チャージをしてもポイントが付かなくなった。これまではカードによるチャージで100円ごとに1ポイントが付き、au PAYで決済すると0.5%還元が付き、いわゆるポイント2重取りで合計1.5%還元だったのだが……。
楽天カードも、2022年6・7月にWAON、nanaco、ファミペイ、au PAY、Kyashなどへのクレジットチャージに対しポイント進呈をやめている。
d払いは、以前なら決済元にdカードをひも付けることで1.5%のポイントの2重取りができたのに、やはり還元率の変更が実施された。12月10日以降は、d払いでの決済では200円につき1ポイント、その決済元にクレジットをひも付けても同じく200円につき1ポイントで、合計でやっと1%の還元だ。これなら1%以上の高還元率カードで買い物したほうが割がいい。
各決済事業者は永続的な還元率より、折々のキャンペーンで大きく稼ぐほうに舵を切っているようにも見える。昔手続きしたやり方のまま情報を更新していない人は、思惑どおりにポイントが貯まっているか、再確認したほうがいいだろう。
食事は手作りしたほうが安く済む、とは限らない
2022年ほど食品の値上げが話題になった年もないだろう。パンにバター、ハム・ソーセージ、マヨネーズにケチャップ、油にレトルト食品と、スーパーに並ぶ食品が軒並み値上げされ、お菓子やアルコールまでが上がった。生鮮食品はどうかというと、春先には驚くような玉ねぎの暴騰。このところは肥料・飼料高に引っ張られ、コメや卵まで上がり基調だという。
正直、2重3重もの値上げの前では逃げ場がないという状態だ。なのに、いまだに「食費節約には手作りがいちばん」というアドバイスが金科玉条のごとく唱えられている。それ本気で言ってます? 最近スーパーで買い物しましたか?と問いただしたくなる。
筆者は料理が苦にならないほうで、何品ものおかずを並べたいほうだが、それをやるためには何種類もの野菜が必要だし、肉に魚、練り物に卵と、手作りすればするほど材料費がかかる。おまけに油も粉も調味料も高い。以前と同じものを買っているつもりでも、軽々予算オーバーしてしまう。今や手作りは節約の決定打にはならないのだ。
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