前倒しで進むキャッシュレス化…26年の行方は?
昨年は昭和100年というメモリアルイヤーだったこともあり、年末には懐かしい昭和の様子がたびたびテレビ放映された。その中でも印象的だったのが、庶民が嬉々として初売りやバーゲンの掘り出し物目当てにデパートに押し寄せる光景だ。
令和と大きく違っているのは、人々が財布から次々お札を取り出している様子だ。当時は買い物のすべてが現金払い、気前よく何枚もの一万円札を出せることはステイタス、こんなに高額なものが買えたという満足感に浸れたことだろう。
さて時代は変わり、消費者がバーゲンに参戦するときも、その財布は決して膨らんではいない。財布すら持たず、スマホで決済全てを済ませる若者らもいる。
日本のキャッシュレス化はコロナ禍を境にどんどん進み、政府が掲げていた当初目標である決済比率40%を前倒しで達成してしまった。次なる目標は80%というが、経済産業省は中間目標として2030年に65%を達成したいとした(ただし、従来とは計算上の分母が異なる新指標とする。その場合、数値は上振れすることになる)。
政府の目論見通り、キャッシュレス化は順調に進むのか。その行方を左右することになりそうな3点を取り上げよう。
26年に最も注目を集めそうなのが、公共交通を巡るキャッシュレス競争だ。
これまで、乗車に使うキャッシュレス手段は交通系ICカードの牙城だった。だが、20年に三井住友カードと国際ブランドVisaが共同で、日本で初めてクレジットカードのタッチ決済乗車を導入した。



















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