試験で失敗する人は「記憶のしかた」を知らない 記憶のプロが教える、資格に受かる「超鉄則」

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試験勉強攻略のコツは記憶の特性を知ることにあります(写真:asaya/PIXTA)
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政府が打ち出したリスキリング(学び直し)支援も見据え、ビジネススキルのアップデートをはかる企業人が増えている昨今。年の瀬が近づき、各種予定もある一方で、資格試験の勉強にいそしむ人も少なくない。年明け1月には、ビジネスパーソンに人気が高いファイナンシャルプランナー(FP)試験なども実施される。
そんななか、独学で試験に臨む場合はとくに「はたしてこのやり方でいいのか」と不安に思うこともあるだろう。だが、効率良く成果を残すためには、学習戦略としての「記憶の使い方」が重要になる。試験でなかなか結果が出ない人は、実は“記憶の落とし穴”に気づいていないことが多いのだという。
日本人初となる「世界記憶力グランドマスター」の称号を得た池田義博氏は、「資格試験合格のためには、記憶の特性を知り、うまく操ることが重要」と語る。この記事では、新刊『人生が変わる 大人の独学記憶術』の著者・池田義博氏に、独学で失敗する人の共通点と、成功のための記憶術を解説してもらった。

記憶力が悪いのではなく「記憶のしかた」を知らないだけ?

「私は記憶力が悪くて……」と言う人の話をよく聞いてみると、ある「共通点」があることがわかります。例えば、家の中で物を置いた場所を思い出せないとか、覚えたつもりの人の名前がぼんやりしているなど、「思い出せない」ことが多いのです。

でも、これらは「記憶力が悪いから」ということでは全くありません。その理由は、「そもそも記憶になっていない」からなのです。

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