初婚中年男性と見合いを続けた女性の「最終結論」 年を重ねた男女が成婚しにくい背景にあるもの

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「私、今回婚活を始めてみて、改めて自分のまわりにいる独身の40代、50代を見返してみたんです。初婚の人たちに限って言うと、女性は女同士で観劇に行ったり、旅行に行ったり、食事に行ったり生活を楽しんでいる。習い事をしている女性も多いですよね。ところが、初婚の男性って人とツルまない。友達もいない。家と会社をただ往復しているだけの変わった人が多いなって思いました」

中年以降、男女で異なるコミュ力

もちろん、すべての中高年初婚者に当てはまるわけではないのだが、よりこが言っていることも一理あるだろう。

以前、『話を聞かない男、地図が読めない女』という本がベストセラーになった。これは、男性脳と女性脳の違いについて書かれた本だ。太古に男の役割は、狩りに出かけて獲物をとらえること。いつ獲物に殺されるかわからない状況のなか、ムダなおしゃべりをする余裕などなかった。

一方、女はその間、女同士で集落を作り、男が帰ってくるのを待っていた。そうした集落では、まわりの女たちと衝突せず、空気を読んだコミュニケーションを取りながら、たくさん会話をすることが重要だった。

そんな由来から、“男性は論理的で結果を欲しがり、コミュニケーションを取るのが不得手。女性は直感で人間関係を捉えるので、人とうまくコミュニケーションが取れる“ということらしい。

よりこは、私に言った。

「これまで、バツのある人やお子さんがいる人は、結婚相手から外していたんですが、そちらにも目を向けてみようと思いました。1回結婚できているというのは、1人の女性が過去にその方を選んだということ。あと、お子さんがいるというのは、父親として、お子さんとコミュニケーションを取っていた経験があるということですから」

性別には関係なく、人とコミュニケーションがうまく取れる男性もいるし、物事を論理的に考える女性もいる。性差でその傾向はあるものの、やはりその人次第ということだろう。

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しかし冒頭にも書いたが、中高年になると自分の思考やライフスタイルができあがっている。そこが問題なのだ。それを押し付けたり、拒否したりするのではなく、受け入れる気持ちがないと、婚活はうまくいかない。

中高年に限らず、今婚活している人たちは、自分の理想を掲げて“相手を選ぶ”ことばかりを考えていたら、結婚はできない。相手を受け入れる大きな気持ちを持って、“選ばれる自分”になってほしいと思う。

鎌田 れい 仲人・ライター

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かまた れい / Rei Kamata

雑誌や書籍のライター歴は30年。得意分野は、恋愛、婚活、芸能、ドキュメントなど。タレントの写真集や単行本の企画構成も。『週刊女性』では「人間ドキュメント」や婚活関連の記事を担当。「鎌田絵里」のペンネームで、恋愛少女小説(講談社X文庫)を書いていたことも。婚活パーティーで知り合った夫との結婚生活は19年。双子の女の子の母。自らのお見合い経験を生かして結婚相談所を主宰する仲人でもある。公式サイトはコチラ

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