「10歳年上で、今までお会いした人たちのなかでは、年が一番離れていたけれど、一番お話しができたお相手でした」
そう言って交際希望を出し、かつやからも交際希望が来たので、交際になった。そして、その日からショートメールが毎日来るようになった。最初のデートも週末にすることになった。
ショートメールが来るようになって3日目のこと。よりこが「ショートメールではなく、LINEに切り替えませんか?」と提案した。するとこんな返事が返ってきた。
『LINEは使ったことがありません。どうやってつないだらいいのかもわからないので』
そこで、週末初めてのデートをしたときに、よりこがLINEのつなぎ方を教えた。そのときのデートは2時間程度の食事をし、楽しく会話をして無事終了。このとき、かつやが「LINEのやり取りだけではなく、週の半ばは電話で話しませんか?」と言ってきたので、了解した。
おじいさんと話しているみたい
そして、週半ばに電話がかかってきたので、よりこが気を利かせたつもりで言った。
「これからLINE電話にしましょう。LINE電話なら無料ですし」
すると、またも時代遅れな発言をしてきた。
「この間LINEをよりこさんに教えてもらったばかりで、LINE電話は一度も使ったことがありません。電話回線ではないものの電話って、声が聞きづらいんじゃないですか? 音声がプツプツと途切れたりしませんか?」
よりこは、「私は、LINE電話で海外の友達とも話をしているし、声が途切れたりすることもありません」と言ったのだが、「不安なので通話料がかかってもいいから、電話回線で話しましょう。僕がよりこさんにお電話しますよ」と言われたそうだ。
さらに週末は、郊外の自然公園に出かける約束をしていた。すると、前の日にこんなLINEが来た。
「明日はたくさん歩くと思うので、動きやすいようにズボンとスポーツシューズでいらしてください。僕は今日マッサージに行って、体調を整えてきました」
この2度目のデートが終わった後に、よりこは交際終了を出してきた。
「お人柄が良い方なのはわかる。ただ歳を感じさせる発言が多くって。おじいちゃんと話しているような気持ちになるんです。人としては好きになっても、男性として好きにはならない気がしました」
さらに、こんなことも言った。
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