【原則2】「成長投資枠」も「つみたて枠」と同じ投資商品で
かつて金融庁は、つみたてNISAの商品選定の際に「長期投資に向いた商品を選んだ」と説明した。
はっきり言って、長期投資に向かない商品は短期投資にも向かない。投資期間が特定の短期間であっても、そのときに有利な商品を投資家も金融機関も選ぶことなどできないのだから、結局、長期でいいはずのリスク分散された低コストな商品を保有することが、短期投資も含めていつの場合でも最善の運用になる。
つまり、つみたてNISAに選ばれないような商品が効率的な投資対象になることは(結果論はともかく、意思決定ベースとしては)あり得ないのだ。金融機関の手数料稼ぎに付き合う必要はいっさい無い。「成長投資枠」という言葉は無視するのがいいし、敢えて警戒するくらいでちょうどいい。
費用が安価な「全世界株式投資型インデックス投信」へ
では、何に投資するのがいいか。ズバリ言うと、全世界の株式(含む日本株がいい)に投資するインデックス投信ないしそれに準ずる投資内容の投信で、運用管理費用の安いもの(年率0.2%を下回るものが選択可能だ)に投資したらいい。運用を特別に趣味にしているのでなければ、それ以外の投資対象について調べたり考えたりすることは時間の無駄だし、まして、金融機関にアドバイスを求めるのは自ら「カモ」にされに行くような無用なリスクテイク行動だ。
【原則3】家族のNISA口座を有効利用する
今回設けられる一人1800万円の投資枠はそれなりに大きいが(運用益まで考えると、かの「老後2000万円」に対する十分以上の答えだろう)、それでは不足するケースもあるだろう。
こうした場合に、夫婦の場合は、配偶者のNISA口座を有効に利用できないかを検討してみる価値があるだろう(仲の良い夫婦であることが前提になるかもしれないが)。
また、今後の未成年者に対する制度設計次第だが、子供への投資教育も含めて、たとえば子供の将来の学費を子供が利用可能なNISA口座に貯めながら投資してもいいだろうし、成人して就職する子供に、NISA口座の初期設定作業を促すために、1年分程度の投資金額をインセンティブとして出してやるのは、親として悪くない行動のように思う。
加えて、それ以上に、親の資産運用でNISAが十分に活用されているかについて、ぜひチェックしてみる価値があるはずだ。「高齢になったらリスクを取らない」という旧来の資産運用常識はしばしば非効率的だ。親自身のためにも、親の財産を将来相続する子供の利益のためにも、親子の資産を合わせて運用を考える「2世代運用」をぜひ実践することをお勧めしたい。
親世代で現在、一般NISAやつみたてNISAを利用している人はそう多くないはずだが、今回の「新しいNISA」は、特に親の運用資金を改善するうえで有効なツールになる場合が多いはずだ。
「新しいNISA」を最大限有効に利用したい(本編はここで終了です。次ページは競馬好きの筆者が週末のレースを予想するコーナーです。あらかじめご了承ください)。
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