「脳トレ」を専門医が科学的根拠はないと言うワケ 認知症を引き起こす「脳のゴミ」を掃除しよう

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脳の衰えを防ぐのに効果的なのは「脳トレ」というわけではないようです(写真:tadamichi/PIXTA)
高齢化が進むにつれ「認知症になりたくない」あるいは「自分の親の認知症が心配だ」といった悩みが増えています。認知症の予防法として真っ先に挙げられる「脳トレ」ですが、実はその効果は科学的に証明されていないのです。では、どうすれば認知症を防げるのか。脳神経内科の専門医・内野勝行氏は、脳に必要不可欠な「栄養」が重要だと説きます。その具体的な対策について、内野氏の著書『1日1杯脳のおそうじスープ』より一部抜粋、再編集してご紹介します。

スタンフォードが否定した脳トレの効果

「どうすれば、脳の衰えを防ぐことができますか?」

今、このような質問を投げかけられたら、おそらく多くの方が「脳トレ」と答えるのではないでしょうか?

脳トレーニング、いわゆる“脳トレブーム”はいまだ収まる気配がありません。

これは日本国内に限ったことではなく、世界中で本やゲームソフトが続々と発売され、ヒットをとばしています。

脳トレが世界中で支持を受けている理由は、脳トレのもつ知能や認知機能の向上効果への強い期待感の表れであることは間違いないでしょう。

そして、脳トレに取り組む人たちの多くは、その効果を信じて疑わないからではないでしょうか?

ところで皆さんは、こうした脳トレの効果に関して、科学的根拠があると思っているのではないでしょうか?

ところがそうではないのです。

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