東京オリンピック・パラリンピックの選手村だった「晴海フラッグ」は販売期間が長くなる中で、相場が大きく上昇したことで今では割安感が出て、毎回高倍率がつく事態になっている。買いたくても買えない状況であり、転売目的の業者買いが今回の地下鉄新線の発表でいっそうさかんになるだろう。竣工時には半数の物件が転売されることになるかもしれない。
この物件に関しては「一定期間(例えば5年間)住む自宅購入の方だけ」といった制限を加えることを提案したいが、そうしたとしても半分は住まずに5年後に売却するだけかもしれない。そうなったら、ゴーストタウンの様相を呈することになる。
仕込みが最も効率的なのは開通の1年前
いつ購入するのがいいかは過去の価格の推移で明らかになっている。価格が上がるのは開通してからなので、事前に購入したとしても開通まで不便な場所では困る。その意味で晴海を買うなら投資で購入して開通まで他人に賃貸で貸すといいだろう。その際は売却を前提としているので、売却時期に退去してもらえるように定期借家契約を結ぶようにしよう。
それ以外の駅付近は既存の鉄道で通勤することを前提に自宅として買ったほうがいい。開通効果だけを狙うなら、開通の1年前くらいに仕込むのが最も効率的ではある。
これと同様の話で有楽町線の延伸がある。新駅立地としては、枝川駅、東陽町駅、千石駅(駅名はいずれも仮称)の3駅がある。すでに国の認可を受けていて、2030年代半ばの開業が予定されているので、こちらのほうがタイミング的に早い。
いずれにしても、新駅ができる効果は価格にして2~3割見込めるので確実な資産形成になる。自宅で住めば、値上がり益は3000万円まで無税になる。夫婦で持ち合えば、最大6000万円まで可能。それも自己資金無しで住宅ローンを組むことができるのだから、考える価値が十分あると考える。
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