パックンが指摘「明らかにおかしい日本の保険」 保険を「投資商品」として売るのは絶対おかしい

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アメリカ出身のパックンからすると、日本の保険には明らかにおかしな点があるといいます(写真:makaron*/PIXTA)
一度は「入った方がいいかな」と悩むのが、保険ですが、アメリカ出身のパトリック・ハーラン(パックン)さんからすると、日本の保険には明らかにおかしな点があるといいます。「生活保護」の状態から、奨学金や借金でハーバード大学に進学したパックンが、その理由を分かりやすく解説! いまさら聞けない「お金の基本」から手堅くお金を増やす方法までしっかりカバーした、パックン初のお金の本『パックン式 お金の育て方』から、一部を抜粋・再編して公開します。

保険を「投資商品」として売るのは絶対おかしい

日本でとくに違和感があるのが、保険を「投資商品」として売ろうとする営業職の人が多いことです。

これは明らかにおかしな考えなので、やめてほしい!

当記事は、AERA dot.の提供記事です

たとえば、学資保険という、子どもの将来の教育資金に備えるための商品があります。「子どもが18歳になったら200万円の保険金がもらえる」という感じです。

これは一見すると、お得な保険のように思いがちです。

だって、ほかの保険は保険金が払われる「何か」が起きる可能性が非常に低い。

火災保険は火事が起きないともらえないし、生命保険は死ななきゃお金がもらえない。

でも、学資保険なら子どもが18歳になるだけでもらえる! やった!

そう考えがちですが、ちょっと違います。

そもそも、将来のためにお金を蓄えるなら、保険よりも投資のほうが効率的です。

ちょっと計算してみましょう!

インデックスファンドに積立投資をすれば、年率7%程度のリターンは狙えます。

たとえば、一般的な学資保険と同じ設定で、子どもが生まれてから大学に入るまでの18年間、毎月1万円を積み立てたとしましょう。

掛け金の合計は(1万円×12カ月×18年=)216万円ですが、7%の複利が付いた場合、それが425万3153円に膨れ上がります! ほとんど倍になっています!

掛け金よりもなんと96%アップ!

次ページ保険を「投資」に置き換えて考えてみよう!
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