速報!東大合格者数上位校の知られざる素顔 名門校ほど「ガリ勉」「スパルタ」ではない
●麻布(4位)
トップ10から外れたことがないのに1位にもなっていない
頭髪に関する決まりもないので、特に文化祭や運動会の前になると、ピンクや緑に髪を染めた生徒たちが増える。当人たちにおしゃれの意識はない。お祭り騒ぎを盛り上げる、一種の風物詩的なものである。
それだけ“はっちゃけた”学校でありながら、実は戦後新学制に移行して以来、70年間近く一度も東大合格者数上位10校から外れたことのない唯一の学校でもある。それゆえ最近では「謎の進学校」などとも呼ばれる。ちなみに、70年近くも10位以内にいるのに、一度も1位になっていないという詰めの甘さも麻布らしい。
イギリスのパブリックスクールをモデルに
●駒場東邦(5位)
飛ぶ鳥を落とす勢いで東大合格者数を増やした驚異の進学校
夕方、学校に行くといつも、玄関正面の食堂で、運動部員たちが着替えをしている風景を目にする。原則として授業は15時まで。放課後は部活をする約束だ。勉強もしっかりやらせるが、メリハリは付けている。
イギリスのパブリックスクールをモデルにしている。男子校ではあるがバンカラと言うよりはスマートな校風だ。教育熱心な保護者が多く、PTA活動が盛んなのも校風の1つ。PTA主催のバスツアーには平日でも、バス5~6台分もの保護者が集まるという。そこには校長も参加し、保護者との信頼関係も強い。
●桜蔭(6位)
お茶の水女子大同窓会が創設。女子校の中ではダントツの1位
「礼と学び」が建学の精神。品性と学識を兼ね備えた人間になれということ。
ある卒業生は、桜蔭で聞いた次の言葉を今でも心に刻んでいると言う。「あなたたちは、社会に出て、どんな組織に属しても、中心になっていく人たち。会社でも、学校のPTAでも。自分でそうするつもりがなくても、自然とそうなる」。
「先生は私たちに、そういう自覚を持って、人のため行動できる人になってほしいと考えていたのではないか。そして女性であっても、リーダージップをとることに躊躇するなと伝えたかったのではないか」と、その卒業生は回想する。
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