「コロナ禍の結婚式」悩んだ人たちの決断その後 結婚式で「肯定感アップ」した人が増加、理由は?

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コロナ禍におけるウエディングイベントの実態、そして今後の兆しを考察していきます(写真:【Tig.】Tokyo image groups/PIXTA)
2022年、新型コロナウイルス感染症(以下、コロナ)との共存は3年目を迎えた。今日に至るまで「緊急事態宣言」や「まん延防止等重点措置」の発令が幾度も繰り返され、コロナが再拡大するたびに強い行動制限が求められてきた。
とくに2021年は2020年と比べて発令期間が長く、自粛期間が長期化。人が集まる結婚式では、「招きたい人を招待できない」「規模を縮小せざるを得ない」という考えに至ったカップルも多かった。一方で結婚式を実施したいと思っている層も多く、また結婚式場側の工夫もあり、今年に入ると結婚式の実施率はコロナ前水準に戻りつつある結果となっている。
このようにコロナは結婚式に大きな影響を与えたが、その状況を経て、今後の結婚式はどうなっていくのだろうか。「ゼクシィ結婚トレンド調査2022」「結婚総合意識調査2022」を中心に分析し、見えてきたウエディングイベントの実態、そして今後の兆しを考察していきたい。

ウエディングイベントの実態は?

コロナ禍で結婚式の実施を迷った割合は、2021年度で8割以上。前年度に引き続き、依然として多くのカップルが実施自体を迷っていたことがわかる。

また、入籍から挙式までの期間の平均は9.5カ月と、入籍が決まってからの検討期間の長期化も継続。前年度と比べて1.0カ月長く、過去最長を更新した。この結果になったのは、行動制限があるなかで実施可否やタイミングなどに迷いながら結婚式の準備を進めていったからだろう。

(出所)ゼクシィ結婚トレンド調査2022
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