「コロナ禍の結婚式」悩んだ人たちの決断その後 結婚式で「肯定感アップ」した人が増加、理由は?
次に費用にも注目したい。挙式、披露宴・ウエディングパーティー費用の総額は平均303.8万円となり、前年度調査より11.5万円増加した。
費用のなかで、とくに増加したのは招待客1人当たりの「料理」と「ギフト」。昨年と比べると、料理費用平均は600円、ギフト費用平均は100円増加。それぞれ、2009年の集計開始以来、最高値となった。
ゲスト1人にかける費用が高くなった理由
この背景には、結婚式でゲストへの気持ちをしっかり表したいといった想いがみえてくる。コロナ前より自分の大切な人たちを招待し、集う場になっていた結婚式。そこにコロナが広がりなかなか人が集まりにくい状況となった。
そのような中で自分たちのために足を運んでくれたゲスト。だからこそ、大切な気持ちと「ありがとう」を伝えるために、料理や引き出物を通じて表現し、その結果としてゲスト1人にかける費用が高くなったのではないだろうか。
ほかにも、コロナによって生まれた変化もある。コロナ禍では生活の中のさまざまなシーンでオンライン利用が普及したが、結婚式も例外ではない。オンライン打ち合わせを利用した割合は44.0%と、前年度調査より5.5pt増加した。
2020年度は「感染症などでも安全に利用できるから」の割合が最も高かった。2021年度はその割合が下がった一方、「実際に足を運ぶ時間をとられないから」の割合が最も高くなっている。オンライン打ち合わせを利用する理由は「感染症対策」から「利便性」へと変化している。
さらに、「ご祝儀」や「招待状」などをオンライン上でやりとりできるサービスが広がりを見せている。今後も結婚式準備の場面でもオンラインを効果的に活用するシーンが広がる可能性は大いにあるといえそうだ。