「コロナ禍の結婚式」悩んだ人たちの決断その後 結婚式で「肯定感アップ」した人が増加、理由は?

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ウエディングイベントの実施率に目を向けると、2021年度のウエディングイベント実施率は75.7%、ウエディングパーティー(披露宴、親族中心の食事会、その他パーティー)の実施率は59.6%と、どちらも前年度調査(それぞれ71.1%・53.1%)より回復していた。コロナ禍で結婚式実施や時期に迷いこそ生じたものの、実施率は回復傾向にあることがわかる。

(出所)結婚総合意識調査2022

引き続き、ウエディングイベント実施率に注目する。2021年度では、「現状の実施率」に「コロナ理由のキャンセル、延期者」を積み上げると、実施率はコロナ前(2019年度)とほぼ横ばいの約8割となった。このことからも、主にコロナが実施率低下に影響を及ぼしたと言えそうだ。

(出所)結婚総合意識調査2022

「ゲストを大切にする気持ち」が加速

では、2021年度の結婚式の実態を見ていく。披露宴・ウエディングパーティーの招待客人数の平均は43.2人と、前年(42.8人)より微増した。

(出所)ゼクシィ結婚トレンド調査2022

この結果においても、コロナの影響が大きいと言えそうだ。実際、6割以上がコロナの影響で招待・参加人数を縮小して実施したことがわかった。

また、予約時は25.5%あった「80人以上」の規模想定の結婚式が、実施時には、10.1%まで下がっており、コロナ禍でゲストを呼ぶことへの悩みが招待客人数に影響を与えたと考えられる。実施時の招待客人数についても、平常時になればなるほど想定人数と実施時のギャップが縮小し、回復を見込めるだろう。

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