学者、文化人、そして経営者。世界と日本の知性は、未来をどう展望するのか。「2023年大予測」特集のインタビューシリーズから抜粋。

特集「2023大予測|スペシャルインタビュー」の他の記事を読む
コロナ禍に見舞われてから3年が経過し、ようやく復調の兆しが見えてきた外食業界。だが居酒屋業態は苦戦が続く。ワタミの渡邉美樹会長兼社長に2023年の展望を聞いた。
飲食店選別の時代に突入

──2023年はどのような年になりそうですか。
非常に厳しい、というのが正直なところ。円安は進み、少なくとも1ドル=200円くらいまでいくのではないだろうか。それに伴って資源高や原材料高は加速し、外食業界を含め、あらゆるものが値上がりし続けるだろう。給料の上昇ペースをはるかに上回り、とくにわれわれのような内需産業にとって、2022年よりも厳しい1年になるのではないかと考えている。
──とはいえ外食業界全体で見れば、2022年の秋ごろからコロナ前の水準に回復してきている印象です。
確かに外食業界全体としては、コロナ前に近い水準まで売り上げが回復してきている。しかし居酒屋となると話は別だ。ワタミの店舗でもコロナ前の7割程度の水準にとどまっているのが現状だ。
この記事は有料会員限定です。
東洋経済オンライン有料会員にご登録いただくと、有料会員限定記事を含むすべての記事と、『週刊東洋経済』電子版をお読みいただけます。
- 有料会員限定記事を含むすべての記事が読める
- 『週刊東洋経済』電子版の最新号とバックナンバーが読み放題
- 有料会員限定メールマガジンをお届け
- 各種イベント・セミナーご優待
無料会員登録はこちら
ログインはこちら