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「野球の歴史は勝者の歴史、優勝以外は大失敗だ」 侍ジャパンチーム監督・栗山英樹インタビュー

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学者、文化人、そして経営者。世界と日本の知性は、未来をどう展望するのか。「2023年大予測」特集のインタビューシリーズから抜粋。

侍ジャパン トップチーム監督 栗山英樹氏
栗山英樹(くりやま・ひでき)/侍ジャパン トップチーム監督。1961年生まれ。現役時代ヤクルトでプレー。引退後はキャスター・解説者として活動。2012年北海道日本ハムファイターズの監督に就任。1年目にリーグ優勝。16年に日本一。21年に侍ジャパン監督に就任。大谷翔平を投打の二刀流に育てたことでも知られる。(撮影:今井康一)

特集「2023大予測|スペシャルインタビュー」の他の記事を読む

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ワールドベースボールクラシック(WBC)に出場する日本代表(侍ジャパン)を率いるのが栗山英樹氏である。10年にわたり、プロ野球の北海道日本ハムファイターズの監督を務めた後、侍ジャパンの監督に就任した。大会に臨む意気込みなどを聞いた。

あと数年なら全力を尽くせる

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──侍ジャパンの監督を打診されたときの気持ちは?

NPB(日本野球機構)の関係者には実際に「僕じゃないですよ。もっといっぱいいますよね」って、ほかの人の名前も出して話しました。全然想像してなかった。

しかし、僕は断れるほどの実績もないんですね。野球に対して、「断る」という失礼な行為はできない。自分の思いも正直にお話しして、それでもやってくれということだったので引き受けました。

実は最初に話が来たのは、ファイターズでの監督生活を終える最終戦の直前だった。もし最終戦が終わって、完全に気持ちが切れたあとだったら、無理だったかもしれない。

「あと数年なら全力を尽くせる」という感覚が自分に残っているかどうか。心の中でそのことを確認できた。今思えば、ありがたいタイミングでした。

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