学者、文化人、そして経営者。世界と日本の知性は、未来をどう展望するのか。「2023年大予測」特集のインタビューシリーズから抜粋。
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ワールドベースボールクラシック(WBC)に出場する日本代表(侍ジャパン)を率いるのが栗山英樹氏である。10年にわたり、プロ野球の北海道日本ハムファイターズの監督を務めた後、侍ジャパンの監督に就任した。大会に臨む意気込みなどを聞いた。
あと数年なら全力を尽くせる
──侍ジャパンの監督を打診されたときの気持ちは?
NPB(日本野球機構)の関係者には実際に「僕じゃないですよ。もっといっぱいいますよね」って、ほかの人の名前も出して話しました。全然想像してなかった。
しかし、僕は断れるほどの実績もないんですね。野球に対して、「断る」という失礼な行為はできない。自分の思いも正直にお話しして、それでもやってくれということだったので引き受けました。
実は最初に話が来たのは、ファイターズでの監督生活を終える最終戦の直前だった。もし最終戦が終わって、完全に気持ちが切れたあとだったら、無理だったかもしれない。
「あと数年なら全力を尽くせる」という感覚が自分に残っているかどうか。心の中でそのことを確認できた。今思えば、ありがたいタイミングでした。
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