学者、文化人、そして経営者。世界と日本の知性は、未来をどう展望するのか。「2023年大予測」特集のインタビューシリーズから抜粋。
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新車生産台数が上向かない中、自動車部品会社にとって2022年は厳しい経営環境となった。脱炭素や電気自動車(EV)シフトなど新たな潮流への新規投資も迫られる中、いかに対応するか。日産自動車を主要取引先とする部品会社の協力会である日翔会の会長で、日本発条(ニッパツ)名誉会長の玉村和己氏に聞いた。
生産変動への対応を強化
──EVシフトで産業構造の転換が予想されます。
エンジンやトランスミッションがなくなるのはどうしても避けられないだろう。ニッパツでも部品によって影響はあるが、これまで培ってきた精密プレス技術を生かして何かできないか模索する中でモーターコアを注力分野として掲げている。
個社の力量はもちろんあるが、自社のコア技術を使ってどうEV化に備えるかが大事だ。口で言うほど楽なものではないし、先駆者がいるケースもあるが、自動車業界が強みとする品質保証やコア技術をもってすれば戦える場所はあると思う。
──脱炭素や電動化など新たな課題が増える中、自動車メーカーとの連携の重要性も高まっています。
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