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副業が急拡大、ついに正社員の流動化が始まった 働き方は「未来起点」から「現在起点」に変化した

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学者、文化人、そして経営者。世界と日本の知性は、未来をどう展望するのか。「2023年大予測」特集のインタビューシリーズから抜粋。

クラウドワークス 社長兼CEO 吉田浩一郎氏
吉田浩一郎(よしだ・こういちろう)/クラウドワークス 社長兼CEO。1974年生まれ。東京学芸大学卒業後、パイオニアなどを経て、ドリコムの執行役員として東京証券取引所マザーズ市場(当時)上場を経験。2011年にクラウドワークスを創業。新経済連盟の理事も務める。(撮影:風間仁一郎)

特集「2023大予測|スペシャルインタビュー」の他の記事を読む

ウクライナ、気候変動、インフレ……。混迷を極める世界はどこへ向かうのか。12月19日発売の『週刊東洋経済』12月24-31日号では「2023年大予測」を特集(アマゾンでの購入はこちら)。世界と日本の政治・経済から、産業・業界、スポーツ・エンタメまで108のテーマについて、今後の展開とベスト・ワーストシナリオを徹底解説する。この記事は本特集内にも収録しています。

柱のクラウドソーシングに加え、副業マッチングサービス「クラウドリンクス」も成長するクラウドワークス。背景について吉田浩一郎CEOに聞いた。

副業は日本人のメンタリティーに合っている

週刊東洋経済 2022年12/24-12/31【新春合併特大号】(2023年大予測 108のテーマで混沌の時代を完全解明!)
『週刊東洋経済 2022年12/24-12/31【新春合併特大号】(2023年大予測 108のテーマで混沌の時代を完全解明!)』(東洋経済新報社)書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします。

──副業サービスが好調です。

2020年1月にサービスを開始したが、約2年間は動きも鈍く、売り上げは微々たるものだった。事業として成立しないのでは……と悩んでいたが、2022年になって雰囲気が大きく変わった。

まず登録者数が伸びた。多様な働き方を認める企業が増えたことで、国内トップ層の大企業社員が、肩書・職歴などを明記してどんどん登録してくれるようになった。

すると企業側も、こんな人材にアクセスできるなら契約してみたいとなってきた。国が副業推進を訴え始めて約5年、人材流動化における“最後の厚い壁”だった正社員領域がようやく動き始めた。

──背景にはどんな環境変化が?

コロナ禍以前は、企業側には副業推進が(人件費負担を減らすための)リストラ策の一環のように見えてしまうのでは、といった空気があったと思う。だが昨今は、リモートワークが当たり前になったこともあり、従業員の多様な働き方を応援する企業が肯定的に捉えられるムードになった。

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