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プーチンは「トランプ再来」を心待ちにしている 米CNNホスト、ファリード・ザカリア氏に聞く

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学者、文化人、そして経営者。世界と日本の知性は、未来をどう展望するのか。「2023年大予測」特集のインタビューシリーズから抜粋。

ジャーナリスト ファリード・ザカリア氏
ファリード・ザカリア(Fareed Zakaria)/ジャーナリスト、CNNホスト、ワシントン・ポスト紙コラムニスト。米『ニューズウィーク』国際版編集者などを経て、CNN「ファリード・ザカリアGPS」のホスト役に。ワシントン・ポスト紙コラムニストなども兼任。ハーバード大学で政治学博士号取得。著書に『パンデミック後の世界 10の教訓』(日本経済新聞出版)など(Mary Ellen Matthews / CNN © Cable News Network A WarnerMedia Company. All Rights Reserved.)

特集「2023大予測|スペシャルインタビュー」の他の記事を読む

ウクライナ、気候変動、インフレ……。混迷を極める世界はどこへ向かうのか。12月19日発売の『週刊東洋経済』12月24-31日号では「2023年大予測」を特集(アマゾンでの購入はこちら)。世界と日本の政治・経済から、産業・業界、スポーツ・エンタメまで108のテーマについて、今後の展開とベスト・ワーストシナリオを徹底解説する。この記事は本特集内にも収録しています。

アメリカのCNN「ファリード・ザカリアGPS」のホスト役として国政・外交問題を報じ、ワシントン・ポスト紙コラムニストとしても健筆を振るうのがファリード・ザカリア氏である。

同氏はベストセラー作家でもあり、エミー賞候補にもなった、ニューヨークの著名ジャーナリストだ。政治学博士でもあるザカリア氏に、米中関係や大統領選、ウクライナ戦争の見通しを聞いた。

米中は分別のある関係へ

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──バイデン政権の今後をどう予測しますか。「ねじれ議会」で、議会は膠着状態に?

そうなるだろうが、さほど大きな問題ではない。新型コロナウイルス経済対策法からインフレ抑制法(IRA)まで、すでに多くの法律が誕生したからだ。

バイデン大統領は、1960年代半ばに(公民権法など)数々の法律を制定した民主党のリンドン・ジョンソン大統領以来、同党が成し遂げた最も野心的かつ歴史的レベルの業績を上げている。

──米中関係の見通しを教えてください。 

アメリカの政権の対中リバランス(再均衡)が進行中だ。かなりの強硬路線に舵を切っている。共和党に批判の余地を与えないためだ。

その一方で、米中非難合戦という敵対的な外交がやや軟化し、限界はあるが、もっと分別のある関係を目指す動きも予想される。

──2022年秋に発表されたハイテク対中輸出規制強化策は「アメリカの対中戦略における大転換点」だとする報道もあります。

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