婚姻件数の減少やコロナ禍による結婚式の小型化を受け、正念場を迎えている「ホテルウエディング」。ホテル各社は新たな需要を獲得しようと躍起だ。
ホテルで結婚式を挙げる「ホテルウエディング」。各社がさまざまな手だてを講じる中、異彩を放つのが1922年開業の宴会場や結婚式場の名門・東京會舘(東京都千代田区)だ。1960年以降は宿泊部門を持たず、宴会、婚礼、レストランを主力の事業とする経営を貫いている。
結婚式は2015年ごろから徐々に、参加人数が少なくなっていく小型化の傾向にあった。そこでホテルウエディングを展開するホテル各社は、小型挙式のニーズを獲得するために、少人数の結婚式プランや写真撮影のみを行うフォトウエディングの提案を行ってきた。
一方、東京會舘は2015年から東京・丸の内3丁目にある東京會舘本館を建て替えのため休館、2019年に営業を再開した。この建て替えにあたって、東京會舘は「結婚式を開催する中型や小型宴会場は競合が多い」(星野昌宏常務)と判断。本館を構える丸の内は大手企業の大型宴会が多いことも考慮し、「大箱の宴会場以外は作らないと割り切った」(同)。
このトレンドと逆行した割り切りの戦略が、ここにきて効果を出し始めている。
この記事は有料会員限定です。
東洋経済オンライン有料会員にご登録いただくと、有料会員限定記事を含むすべての記事と、『週刊東洋経済』電子版をお読みいただけます。
- 有料会員限定記事を含むすべての記事が読める
- 『週刊東洋経済』電子版の最新号とバックナンバーが読み放題
- 有料会員限定メールマガジンをお届け
- 各種イベント・セミナーご優待
無料会員登録はこちら
ログインはこちら