統合失調症×うつの夫婦が漫画で描く人生の希望 生きづらさを抱えた2人がどう出会い、結婚したか

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夫婦でビョーキですが、幸せになってもいいですか?
(漫画:『夫婦でビョーキですが、幸せになってもいいですか?』(ビジネス社))
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冬樹コギ丸さんは今年の11月に『夫婦でビョーキですが、幸せになってもいいですか?』(ビジネス社)という本を上梓した女性漫画家だ。

内容は、タイトルのとおり、たくさんの病気を抱えるコギ丸さんと夫である暁了さんの夫婦生活を描いている。ちなみに、お二人の精神科の主治医である、窪田幸久さんが医療監修をしている。

妻、コギ丸さんが抱える病気は、統合失調症、発達障害、喘息。

夫。暁さんが抱える病気は、うつ病、発達障害。

“生きづらい病気”を抱える2人だが、2人で協力しあって病気を乗り越えていく漫画だ。基本的にはほのぼのしたタッチで描かれているが、コギ丸さんが抱える統合失調症の幻覚や幻聴を表現したパートは息を飲むほどの迫力だった。

統合失調症を描いた漫画に大反響

コギ丸さんがツイッターに投稿したところ、かなりの反響があった。

「統合失調症はこんな症状があるんだ」

と初めて知る人ももちろんいたし、

「自分も統合失調症で同じ症状があって苦しんでいる」

という同調する意見も多かった。

今回は、コギ丸さん、暁さん、夫婦に電話でインタビューした。

コギ丸さんは母親が作ったゴミ屋敷で育った。父親は月に一度帰ってくるかどうかだったという。

「母親も統合失調症だったと思います。病院を嫌がる人で、私もなかなか通院させてもらえませんでした。

部屋はゴミ屋敷で、風呂も入らせてもらえませんでした。頭にシラミがわき、学校でいじめられました。自宅では、兄に暴力を振るわれましたが、母親は守ってくれませんでした」

コギ丸さんは小学生から不登校になった。

その頃から、統合失調症の症状である、幻覚、幻聴は現れていた。母親や母方の祖母にも似た症状があり、遺伝だった可能性が高い。

赤く丸い集合体が延々と形を変え立体を描いていくビジョンや、いわゆる“おばけ”のようなものが現れる幻覚を見た。

「目の前にグロテスクな“人だったであろうもの”が現れたら、ビビりますよね? しかも隙間から出てきたり、現実と少し辻褄が合う形で登場するんですよ」

(漫画:『夫婦でビョーキですが、幸せになってもいいですか?』(ビジネス社))
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