準備万端だったはずの就職試験では、NHK、日本テレビ、テレビ朝日、フジテレビ、テレビ東京……と、キー局のアナウンサー試験で“全落ち”に。
しかし、現在担当する「ABEMAニュース」では「最後に落選を知らされたテレビ朝日のスタジオで収録していて、不思議な感覚」と微笑む。
自分から現場で「ダメ出し」を求めた
いわば“失敗”の就職活動を経て、未練を残しながら、わずかでも「メディアに関わる仕事を」とサイバーエージェントのビジネス職にエントリーして就職。
その後、奇跡的にも同社の専属アナウンサー「1期生」としてのチャンスをつかんだストーリーは「偶然」ではなく「必然」だったのかもしれない。
それこそが現在の活躍につながるのだが、アナウンサー「1期生」のため、当初は先輩のいない環境でみずからノウハウを培う苦労も。
しかし、千載一遇の環境をつかんだ西澤アナは、新人アナウンサー時代から自身の「積極性」を糧に仕事へ邁進した。
当初は「番組収録が終わるたび、担当ディレクターの元へ足を運び、『ダメ出し』をもらっていました」と4年前の自分を振り返る西澤アナ。
スポーツ番組では、インタビューする選手の、進行台本に書かれていない情報を調べて、台本へ書き込んでいたという。
今でも一部の台本は「いつか同じ選手の方へインタビューする際に活用できるので」と保存しているという。
誰に教わるでもなく「自分の仕事に何が必要か」と考えながら、みずから「積極的」に動くのも、仕事の成功をたぐりよせ、ひいては「周囲からの信頼を獲得する」ための秘訣なのだろう。
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