2つめは「『遠近感のある絵』が描けない」ということです。
「遠くにあるはずのものが、描くとなぜか近くに見えてしまう……」。絵が苦手な人は「立体的に描けない」と同様に、「『遠近感のある絵』が描けない」ことを理由としている人も少なくありません。
「遠近感のある絵」が描けないのは、「オーバーラップ(ものの重なり)」が、うまく描けていないことが理由のひとつにあります。
「オーバーラップ」は、ものが重なったように描くことで、ほかの対象物の前、あるいはその対象物の一部が見えないように何かを描くと、それが手前にあるように見える、ほかの対象物の後ろに描くと遠くに見えるという方法です。
たとえば、手前の円柱の後ろに、重なるように2つの円柱を描きます。そうすると、手前の円柱と他の2つの円柱の間に「遠近感」が生まれます。
「水平線」と「密度」で、より「遠近感」が出る
このほかに「水平線」と「密度」をうまく取り入れることで、簡単に「遠近感」を作り出すこともできます。
「水平線」は、水平に線を引くことで、絵の中の対象物が遠くや近くに見える方法です。
たとえば、球体の列の上に、水平線を1本入れてみましょう。たった1本線を入れただけですが、球体の絵に「遠近感」がプラスされます。
また、対象物を明るく描き、細かいところを描き込まないことで、遠くにあるように見えるという、絵の「密度」を変えて描くという方法も効果的です。
いずれも「キスラー式」を覚えることで、簡単に「遠近感」を克服することができます。
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