「やる気がすぐしぼむ人」が知るべきただ1つのコツ 記憶のプロが教える、人生を変える「記憶法」

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速い記憶の判断で「今すぐ始めるべき」という思考になったら、たとえ気が重くても、まずは「5分だけ」のつもりで勉強を始めてしまいましょう。そして、この5分間だけは勉強に集中してみる。すると慣性の法則が働き、本格的にエンジンがかかってくるというしくみです。

「遅い記憶」でモチベーションを保つ

でも、順調なスタートダッシュが切れたとしても、その勢いを長期的に保てなければ意味はありません。ここで役に立つのが「遅い記憶」の持つ性質です。

人間の記憶のすごいところは、頭の中で想像したイメージを記憶することができることです。この「イメージ」というものは、現在や過去の事柄だけに限られたものではありません。まだ実際に起こっていない未来のことも、想像力を使って頭の中に浮かべることができます。

これはすなわち、想像上の出来事も、イメージに変えることによって記憶が可能になるということ。この未来の記憶を目標達成のための原動力として利用します。

人間の脳は進化の過程上、危機感に対して優先的に反応するようにできています。その証拠に、お腹が一杯で充足感があるときは脳の働きが落ち、反対に、ある程度の空腹感があれば頭の回転は速くなります。

これを勉強に対するモチベーションとして利用するならば、喜びのイメージよりも失敗のイメージを持つほうが、より危機感を感じて強く作用することが期待できるというわけです。イメージする内容は、自分がサボったことで目標を達成できなかったときの姿。「これもできなくなる、あれもできなくなる」といった感じで想像しましょう。

(提供:KADOKAWA、図版:ヤギワタル・梔図案室)

このときには感情も同時に動くはずです。脳の記憶のメカニズムは感情を伴った記憶を強く残すようにできています。こうして「遅い記憶」にマイナスイメージを保管しておきます。

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