スバル「レックス」突如現れた新型SUVの正体 30年ぶりの復活、軽自動車からコンパクトSUVに

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インテリア
新型レックスのインテリア(写真:SUBARU)

ただし、後発ということもあり、安全性能は充実している。衝突軽減ブレーキなどの先進安全機能を備えた最新のスマートアシストのほか、左右後方の死角に車両が接近したとき、ドアミラー鏡面にLEDインジケーターが点灯し、ドライバーに注意を促す「BSM(ブラインドスポットモニター)」をはじめ、車両が後方を横切ったときにLEDインジケーター点灯や警告音で注意喚起する「RCTA(リヤクロストラフィックアラート)」など、充実した予防安全性能を備えている。

そのほかにも衝突安全ボディや歩行者被害軽減ボディ、SRSエアバック/SRSサイドエアバック/SRSカーテンエアバックなどの衝突安全性能も充実。前方視界や後方視界の死角を削減し、視認性の高いアクティブマルチインフォメーションメーターを備えるなど、0次安全性能も万全だ。

Gグレード
Gグレードのエクステリア(写真:SUBARU)

グレード構成は、GとZの2グレードで、前述したとおりパワートレーンは1.2L・NAエンジン+前輪駆動のみというシンプルなラインナップとなっている。車両本体価格は、Gグレードが182万円(税込み)で、Zグレードが217万1100円(税込み)。

月間の目標販売台数は150台となっている。ちなみに姉妹車の車両本体価格は、グレード構成や装備などが異なるが、ロッキーは167万7000円~235万7000円(税込み)で、ライズは171万7000円~233万8000円(税込み)だ。

なぜ、このタイミングで新型レックス復活なのか?

レックスがスバル初の小型SUVとして復活した経緯だが、同日に受注開始となった新型車「クロストレック」の影響が大きいと推測される。クロストレックは、「XV」の後継車であり、パワートレーンは全車2.0Lハイブリッド(e-BOXER)を採用。駆動方式は、AWDに加え、2WD(4WD)も用意されている。これにより、先代XVで設定されていた1.6Lエンジンは消滅。すでにXVは、生産終了となっており、販売店の在庫対応のみという状況だ。

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そのため、手頃なコンパクトSUVの選択肢がなくなり、その補完としてダイハツからOEM供給を受ける形で新型レックス復活となったことではないだろうか。とはいえ、懐かしい車名復活は興味深いし、例えば日産の「フェアレディZ」や「エクストレイル」、ホンダの「ステップワゴン」などが原点回帰する動きも多く、平成初期に流行ったネオクラシックカーなども近年人気だ。そういった流れで、今後も懐かしい車名の復活などがあるのかもしれない。

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三木宏章 東洋経済オンライン編集者・記者

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みき ひろあき / Hiroaki Miki

1984年5月5日生まれ。三重県出身。鳥羽商船高等専門学校・電子機械工学科卒。チューニングカー雑誌の編集者としてキャリアをスタート。その後は、パソコン/スマートフォン/ガジェット等の雑誌編集、ITコンサルティング会社にてWEBコンテンツ企画・製作等を担当。得意分野は自動車を中心にものづくり全般。また、過去に1年半で17ヶ国、バックパッカーとして放浪した経験もあり。

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