2022年11月11日、SUBARU(スバル)が新型の小型SUV「REX(レックス)」の発売を発表した。レックスという車名を聞いて、「懐かしいね~」と思った40代以上のクルマ好きもいるだろう。それもそのはず、スバルがレックスという車名を使うのは、じつに30年ぶりとなるのだ。
初代レックスは、1972年7月に水冷エンジン搭載「スバルR-2」をベースに発売された軽自動車だ。1981年9月にデビューした2代目は、“テントウムシ”の愛称でも知られる「スバル360」から続いたRR(リアエンジン・リアドライブ)を捨て、FF(フロントエンジン・フロントドライブ)にパッケージを一新し、広い居住スペースを「ザ・ビッグ・ミニ」というキャッチコピーでアピール。ちなみにCMキャラクターは、当時読売ジャイアンツに在籍していた原辰徳を起用した。
そして1986年11月にデビューした3代目レックスは、女性ドライバーの軽自動車ニーズに応えるため、女性向けグレードとして「ViKi(ヴィキ)」を設定。初期のキャッチコピーは「キャーな乗りもの」だ。そのほか、スポーツグレードとしてスーパーチャージャー仕様が追加され、珍しい電動オープントップ仕様も発売。スズキ「アルト」やダイハツ「ミラ」のライバルとして進化したが、1992年に後継モデルとなる「ヴィヴィオ」の登場とともに20年の歴史に幕を下ろした。
それから30年のときを経て、レックスはスバル初の小型SUVとして、4度目の打席に立つことになった。そんな新型車レックスとは、どんなクルマなのか、また車名復活に至った経緯を考察してみた。
じつに30年ぶり、小型SUVとしてレックスが復活
2022年11月11日、スバルは新型モデルとして「レックス」を発表。30年前の軽自動車ではなく、普段の街乗りからちょっとした遠出まで、シーンを選ばず安心してドライブできる、スバル初の小型SUVとして発売となった。
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